小柄で可愛い!ハナムグリの魅力と飼育方法について!

小柄で可愛い!ハナムグリの魅力と飼育方法について!

こんにちは、HAWAIIAN BEETLEです。

都心部でも花の蜜や樹液を食べている様子が観察できるくらい私達にとって身近な存在のハナムグリ。
可愛らしい容姿と個性豊かな模様をしていることから鑑賞性に優れておりペットとしてお迎えするファンも多くいます。
今回はそんなハナムグリについて紹介します。

 

ハナムグリの特徴とは?

体長が2cmほどの小柄な昆虫の一種でミツバチと同様に受粉のきっかけになっている自然界にとっては無くてはならない存在です。
また緑色やメタリックカラー、黒色などカラーバリエーション豊かでコレクション性が高いことから標本として販売されることもしばしばあります。

ハナムグリの多くは昼行性のため表面の光沢は陽の光を反射して体温上昇を防ぐ役割をしています。

また飛翔能力に優れており広い範囲に移動することができます。

 

寿命

ハナムグリは春から秋の暖かい時期に活動するため成虫期間が半年程度と考えられることが多いようですが、実は2年ほど生きることができます。

もちろん種類によっては3~4ヶ月程度しか成虫期間のない種類もいます。特に「シロテンハナムグリ」は長生きすることで有名で越冬することができます。

 

 海外のハナムグリの種類


国内のハナムグリも魅力溢れる素晴らしい昆虫なのですが、海外のハナムグリは国内では見られないような変わった色や模様、容姿をしている種類が数多く生息しています。

その多くは国内の植物や生態系を破壊しかねないとして輸入が禁止されていますが、許可されている種類を販売しているお店も存在するので是非チェックしてみてください。

真っ青な色の種類やカブトムシのような角をもつ種類など写真を見ているだけでも面白いので調べてみてください。

 ハナムグリの飼い方、飼育環境


プラケースにヒノキチップや腐葉土などの床材を敷いて昆虫ゼリーを入れるだけで飼育を始められます。
飛翔能力が高いためしっかりと蓋をしておかないと脱走されてしまいますのでご注意ください。

転倒しても翅を上手く利用して起き上がりますが止まり木や木の皮を入れて足場を確保しておくとストレスを軽減できます。
餌の摂取量が多くすぐにゼリーがなくなってしまうので、一度に2つほど入れておきなくなり次第追加するようにして餌切れをさせないことが大切です。

野生下で採集してきたメス個体は交尾を済ませていることが多いので、水分を多く含ませた産卵木を腐葉土に埋めておくと産卵してくれる可能性があります。

稀に翅にダニが大量に隠れている事があるので表面に確認できるダニを要らなくなった歯ブラシで落としてからヒノキチップ等の防虫マットに1週間ほど入れておきましょう。

排泄は水分を多分に含んだものを勢い良く飛ばす特徴があるので、隙間の多いプラケースではお部屋に排泄物が飛んでしまうことがあるため、コバエ防止などを謳っている隙間の少ないプラケースを選ぶと良いでしょう。

餌の与え方

野生下では花粉や樹液、果実などを食べて生きていますが、飼育下では昆虫ゼリーで終生飼育が可能です。

狭いプラケースではスイカや人間用のゼリー等水分を多く含んだ餌を与えると糞尿の量が増えて水浸しになってしまいますので、高タンパクの昆虫ゼリーがオススメです。

果実だとイチジクを好んで食べる個体が多いようです。

 
初期費用と維持費用

初期費用はプラケースと床材、餌、登り木を揃えると1000~2000円程度必要です。維持費用は餌と底床を交換する程度なので1匹につき数百円程度で終生飼育可能です。

シロテンハナムグリ等越冬可能な種類を冬でも観察したい場合はパネルヒーター等を別途購入するといいでしょう。

 
幼虫の育て方

幼虫の容姿はカブトムシやクワガタムシの幼虫に非常に似ているため素人からは判断がしにくいでしょう。幼虫は腐葉土や朽木等を食べて育つため一般的なカブトムシの幼虫と同じ育成方法となります。

プラケースに腐葉土を敷き詰めて握ると少し固まってすぐにほぐれる程度に水分を含ませてください。腐葉土の上に幼虫を置いておくと自然と潜るので確認次第コバエ防止フィルターなどを蓋とケースの間に挟んで完成です。

2~3週間に一度マットを交換するといいでしょう。幼虫期間に3回ほど脱皮を繰り返して半年~1年程度で成虫へと成長します。特に温度管理に気を使う必要はなく暖かい場所で育成していると早くに成長して成虫になる程度です。


飼育上で気を付けること


ハナムグリは比較的丈夫な種類ですがアロマオイルや防虫剤などの人間にとっては害のないものでもハナムグリにとっては有害な成分を含む化学薬品が沢山存在しますので、飼育部屋では使用を控えた方がいいかもしれません。

基本的に昼行性ですが、夜間に飛び回る個体も多くいますので寝室などで飼育される場合は音が気になるかもしれません。腐葉土で飼育していると知らぬ間に幼虫だらけになって共食いしてしまう可能性があるので定期的に確認するといいでしょう。

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